解像度8Kの送受信機(トランシーバ、セットトップボックス)を製品化しています。
特長は非圧縮なので低遅延・ほぼゼロ遅延ですので、遠隔地が8K映像で目の前に現れます。
映像機器とのインタフェースは12G-SDI(4本)で、光信号はシングルモードファイバ2本(上り下り)となります。
技術の項でも紹介をしましたが、DWDM(Dense Wavelength Division Multiplexing)による波長多重技術を用いています。
外観写真を示します。

8K_Transceiver/Set Top Box

双方向での接続例は技術の項をご参照ください。

以下に本機1台のブロック図を示します。
点線部はオプションで、基本機能は実線部分の12G-SDI(4本)の送受信機能となります。
本機の送信機能は8K映像信号(12G-SDIX4本)を非圧縮で1.5um帯光信号に変換し、それらを波長多重(DWDM)して送信し、遠隔地に伝送します。受信機能としては、送られてきた1.5um帯波長を多重分離し、12G-SDIX4本に変換し出力します。すなわち離れた2地点のそれぞれに本機を設置して光回線を確保することにより、8K映像の双方向伝送がごくわずかな遅延時間で実現できます
オプション機能として、8K伝送を行うと同時に各種信号を波長多重すること、例えばイーサネット信号(最大10Gbps)の多重、3G-SDI信号(最大4本)などの多重が可能です。
順天堂大学での8K医療映像伝送の際には、8K映像の双方向伝送と同時に4K映像も波長多重で双方向で伝送し、音声の伝送とインカム的な使い方を実施いたしました。

オプションを除く基本仕様もしくは特性は以下の通りです。
  1.ビデオ入力:12G-SDI 4系統
  2.ビデオ入力解像度: 7,680×4,320, 60Hz, 4:2:2 (最大)
  3.光入出力波長: 1.5um帯(DWDM)
  4.光入出力コネクタ:SCコネクタ(Duplex)
  5.光出力レベル(4波):+14dBm(TYP)
  6.最大許容損失:27dB(TYP:回線状況によります )
  7.ビデオ出力: 12G-SDI 4系統
  8.ビデオ出力解像度: 7,680×4,320, 60Hz, 4:2:2 (最大)
  9.電源:AC100V、最大消費電力20W
  10.寸法:430mmX320mmX88mm(突起含まず)
  11.重量:5kg(TBD)
オプションについてもご相談に応じますので、お気軽にお問合せください。