テレセッションの超低レイテンシーつまり「ゼロ遅延」の特長を活かし、片方向の映像伝送を行うシステムをご提供しております。
指揮者を直視できない演者(演奏会形式のオペラ歌手、パイプオルガン奏者やバンダ演奏者)のための指揮者モニタ、また舞台のオペレーションのための舞台モニタをソリューションの項でも説明しています。同じ建物内もしくは遠隔地においても、ゼロ遅延で高精細映像を伝送することが可能です。

4KビデオカメラからのHDMI信号を光信号に変える送信機と、光信号を4Kモニタに接続可能なHDMI信号に変換する受信機からなります。本機は4K信号に対応するだけでなく、HDをはじめ様々な解像度、フレームレートも各種に対応しております。詳しくはお問い合わせください。
劇場用モニタとしては映像遅延がなるべく小さいことが要求されます。

遅延については別途解説しましたが、光伝送部の遅延は無視できるくらい小さく、主にビデオカメラとビデオモニタによるものとなります。遅延の少ない機器や動作パラメータを選び、より小さな遅延時間とすることが可能です。
実際に弊社製遅延時間測定ユニットを用いて8から24ミリ秒の遅延時間の実測値が得られており、劇場用モニタとして旧来のアナログモニタを置き換えることが可能であるとのご評価を頂戴し、実際にお納めして公演でご使用いただいております。

送信機、受信機の仕様を下の表に示します。

送信機と受信機は1対1で接続するとは限りません。一つのビデオカメラの映像を複数地点に送りたいとか、逆に複数のビデオカメラの映像から必要なものを選択したい、というような場面もあります。
複数地点に送りたい場合は光ファイバの途中に分配器を挿入し、光信号のまま複数地点に分配します。分配数は4地点までの機器と8地点までの機器を用意しております。複数のビデオカメラからの光信号を選択するには光スイッチを用います。
これらの分配器や光スイッチは信号が遅れる要素はありませんので、「ゼロ遅延」のまま信号の操作を行うことができますので、送受信機の特性を損なうことなくお客様のご要望にお応えすることが可能です。

さらに映像機器に関して、指揮者モニタに適した高フレームレート動作のビデオカメラをが行える当社仕様で製作してご提供しています。モニタに関しては市販品お腹から高速動作に適したものをご提案します。

その他、モニタを設置したい地点数や各モニタの大きさ、ビデオカメラのレンズのご要求、既存システムへの接続ほかお客様のご要望をお伺いし、弊社にてシステムアップしてお届けすることが可能です。スタンドアロンでこのシステムでの運用という形態もありましょうし、既設システムへの接続・組み込みというような形もあろうかと思います。弊社単独ではなく、各劇場様のシステムの運用管理会社様経由でお納めすることも致します。

応用は劇場にとどまりません。遅延が極めて小さいということは、遅延時間の揺らぎすなわちジッタが「小さい」もしくは「無い」ということにもつながります。遠隔操縦その他の場面においてそれは重要で、「確定遅延」とか「コントロールされた遅延」が注目されており、弊社製品はこの要求にもお応えすることができます。

以下は参考までです。
通常HDMI機器にはEDID(Extended Display Identification Data、拡張ディスプレイ識別データ)という機能が備わっています。これは映像ソース機器すなわちビデオカメラから、映像シンク機器すなわちビデオモニタ側に解像度ほかの情報を問い合わせ必要に応じビデオ出力フォーマットを制御する機能です。例えばパソコンをHDMIケーブルでプロジェクタにつなぐ際、少し時間がかかって映像が出てくるかと思いますが、これも解像度情報をパソコンがプロジェクタに問い合わせ、解像度を調整することを行っています。
本システムでは簡易に構成するため、送信機はビデオカメラにあらかじめ設定した固定のEDIDを返すようにしています。必要に応じて変更することは可能ですので、その際はお問い合わせください。