光部品や光モジュールは光ファイバが直接出ているのが一般的ですが、そのままでは扱いにくいものです。
また、電源が必要であったり、制御コネクタがあったりしますので、「裸」でなく箱に入れたくなることもしばしばです。

研究開発の場面、現場での運用の場面などで使い易くするために、光部品を箱詰めする作業を行います。
光部品・モジュールは弊社にて市販品を選択し調達することもできますし、お客様が選択された製品・すでにお持ちの品物を支給していただき、19インチ幅ラック他の適切な筐体に実装することも致します。
いわば「試作屋」です。
特殊な作業を行うわけではありませんが、高度な光技術を多くの方に使っていただきたいと思っています。

技術の項にディスアグリゲーションについて述べました。
これと試作屋とはだいぶ次元が異なりますが、最適なものを必要なだけ持つために何かできればとも思っています。

光部品は様々なものがありますが、光アンプ、光スイッチ、波長多重器・分離器(MUX/DEMUX)、WSS(Wavelength Selective Switch:波長選択スイッチ)、AOM(Acoustic Optical Modulator)、レーザ光源、ほか多くの実績があります。
これらに限らずご要望に沿った検討をいたします。

一例ですが、テレセッションを運用する際に2X2光スイッチが必要になりました。
スイッチモジュールは親指ほどのもの2個ですが、切り換える際には0-5Vの電気信号を印加する必要がある、この裸のモジュールを転がしておくわけにいかな②ので筐体に実装しました。
ここで2X2というのは2入力ポートと2出力ポートを持つという意味であり、ある入力ポートはどちらの出力ポートにもつながるし、別の入力ポートはあいている出力ポートにつながるという動作です。テレセッションシステムを構築する際に、交換局へつながるファイバを近くの2地点で共有したい、但し頻繁に切り替えるわけではなく低頻度で切り替えたい 、予約システムで制御したいほどではない、手動で十分、などという場合に使えます。
同じことは、ファイバをコネクタから抜き差しして接続を繋ぎ変えればできますが、それはクリーニングが煩雑だったり、繋ぎ間違えをしないか心配だったりします。
ちょっと複雑ですが図にしてみると、

という具合です。「緑」と「赤」の線がある部分が光スイッチで、手動で「緑」の接続にするか「赤」の接続にするか選べます。
「緑」の接続を選択した場合、User-Aが外部回線につながります。「赤」の場合はUser-Bが外部回線につながります。なお。D-1とD-2がループバック接続してあるので、外部とつながっていないUserは自分の映像がディスプレイに映ります。
さて 「緑」と「赤」の 選択は機器のフロントパネルの押しボタンスイッチで行います。フロントパネルには電源の供給のためのコネクタがついています。至便性を考慮しUSB-Bとして、パソコンやお手直のUSB電源を印加すればよいようにしています。但し、USBによるスイッチ状態の制御はできません。電源は切替時のみ必要で、電源を印加しなくても最後の状態をずっと保持し続けます。(ラッチングタイプ)

このユニットは部品として入手可能な光スイッチ部品を、扱いやすいように筺体に組み込み操作スイッチを付けたものです。テレセッションへの応用だけでなく、広く光関連の接続実験や研究開発にも使えます。波長帯は1台で1310nm帯と1550nm帯との両方動作します。
上記構成に限らず色々なバリエーションにも対応可能です。

良い例かどうかはわかりませんが、デリケートな光部品を箱に入れて使い易くしたものの例です。