4Kテレセッションは、お客様サイトにビデオカメラ、ディスプレイ、そして弊社オリジナルのセットトップボックスを置かせていただきます。
そして環境に適したマイクロホン、必要に応じスピーカを配します。通常はディスプレイの内蔵スピーカで十分です。
接続先のお客様サイトにも同様の装置を配置させていただきます。
テレセッションに関する紹介ビデオ(産総研)はこちらをご覧ください。

接続するのが2地点すなわちポイント・ツー・ポイントであればこの2地点間を光ファイバで結びます。
お客様のビル・建物内に光ファイバ配線をし、ビル・建物の出入り口からアクセスファイバで通信キャリアのビルにつなぎます。
そこから先は通信キャリアの中継ファイバを利用して所望の地点を結びます。

通信はDOPN(ダイナミック光パスネットワーク)を用いた専用プロトコルでおこないます。IP伝送ではなく、映像の圧縮操作は行いませんし、途中に中継IPルータはなくパケット転送の宛先判断も一切ございません。

通常のIPネットワーク伝送で行われる画像エンコード(圧縮)とその逆のデコードがないため、その処理遅延が一切ありません。また、IPネットワークでは途中のルータで転送すべきルートの判断が行われるため時間がかかりますて、通常はいろいろな通信が一緒に行われるため、他との関係で遅延が生じることになります。しかし私どものシステムはそのようなことは起こりません。
このように非圧縮であることと、IPルータを経由しないことで、極端に遅延時間が小さい(超低レイテンシー)いわばゼロ遅延の映像伝送が実現できます。
ゼロ遅延でかつ双方向の伝送であるということは、リアルタイムのコミュニケーション、つまり「遠隔地の相手が目の前に共存」する環境が作れます。例えば遠隔地の相手と「音楽の競演」ができるわけです。

つなぎたい地点が複数あって、その中から相手を選んで接続したいなら、通信キャリアの交換局に私どもが設置する専用装置(光スイッチ)を操作して相手を選ぶようにシステム構成します。さらに、ご要望に応じて多地点を同時に接続するようにすることも可能です。

扱う映像は4K(解像度3,840 X 2,160ピクセル)、60P(60フレーム毎秒プログレッシブ)、色深度4:2:0の双方向伝送が基本です。さらに別装置DPN9081Aを使い8Kの双方向伝送、変換器等を用いてその他のフォーマットにも対応可能ですので、ご相談ください。
さて4K伝送ではビデオカメラやディスプレイは民生品を前提にシステム構成します。従いまして、弊社のセットトップボックスと、ビデオカメラやディスプレイとの接続はHDMIを基本としています。HDMIは高機能でありますが、広く民生品に使われておりますので、気軽にお使い頂けることを第一優先に選択しました。またセットトップボックス(サイズは幅330 mm X 奥行231 mm X 高さ70 mm)ひとつで、ここに述べたHDMIと光の変換を行う非常にシンプルな構成です。
もちろん、お客様のご環境に応じて他のインターフェースも対応可能ですので、ご相談ください。

DPN9001A 4Kテレセッションのセットトップボックス
4K Tele-Session Terminal
4K Tele-Session Terminal
ビデオカメラ+ビデオモニタ+セットトップボックス+マイクロホン(だけ!)

テレセッションを構築する際に様々な映像機器、音響機器を扱ってまいりました。
これらのノウハウを駆使して、光伝送以外でも、お客様のさまざまなご要求にお応えできますので、お気軽にご相談ください。
例えば、
・遠隔地への伝送は必要ないが、遅延の小さなビデオカメラとモニタがほしい。
・8KのDual GreenのSDI信号(同軸8本)を建物内で送りたいがどうしたら簡単か。
・HDMIの音声だけを分離して別のスピーカから出したい、逆に、HDMIに別の音声を重畳したい。
・映像信号の解像度やフレームレートを変換するにはどうしたらよいか。
・ビデオカメラ映像を4KディスプレイとHDディスプレイ両方に出したい。
・4Kを通すHDMIは5m迄だがこれをもっと伸ばしたい。
・ビデオカメラの入力に多数のマイクをつなぎたいがどうしたらよいか。・・・・
などなど、さまざまな課題を解決してきました。
よろずご相談に応じます。
お気軽にお問い合わせください。