テレセッションとは、高精細映像を低遅延で双方向に送り、遠隔地ながら臨場感あふれた共存環境を提供するシステムで、産総研で名付けられたものです。
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ビデオカメラとディスプレイを長い長いHDMIケーブルで結んだものを双方向に敷設するイメージです。しかし高精細映像を伝送できるHDMIケーブルの長さは規格で決められていて最長5mまでです。そこで、光ファイバの出番となります。

さらに、光ファイバで長距離伝送するわけですので、使用するファイバの種類はシングルモードファイバ、その波長帯は1550nm帯を使います。この波長帯は、長距離伝送でのパワー損失を補うための光アンプが容易に挿入できること、また1本の光ファイバに何十波もの波長を多重化することもできます。つまり1波を使用する時に比べに比べて何十倍もの情報を送ることができるということです。

さて、最初に述べましたように扱える映像は高精細映像なので、細かなところまで実物どおりです。音声もステレオ高品位であり、いわゆる電話会議専用機器とは全く異なる感覚です。例えばテレセッション越しにジャンケンをしたときに違和感がなく、また歌の合唱や楽器合奏もスムーズです。ネットワーク越しの熱い議論も盛り上がること確実です。さらに、ハイテンションな場面だけでなくテレセッションで家庭を結んだ「バーチャル2世帯住宅」と言ったコミュニケーションも可能です。

このように遠隔地と共存できるのがテレセッション、さらにいろいろな応用が広がります。

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