Disaggregationとは分割、分解といったところでしょうか。光通信分野でのディスアグリゲーションの動向について解説します。
従来の光通信システムは下の図のように、ある会社X社の光通信システムはX社の機器だけで構成されていて、Y社の光通信システムはY社の機器だけで、といったように閉じたものでした。X社とY社のシステムは長距離光伝送での対向接続は原則として行われません。いくら規格化された信号フォーマットだとは言え、細かなところ、例えば異常発生時に時どう対処するだとか、日常どのようにメンテナンスするだとかに特長を持ち、各々のスキームで運用されていました。
ところが近年ディスアグリゲーションということが叫ばれ、伝送装置の機能分割が進展し、各社でその対応が進みつつあります。下にその様子を模式的に示します。
ここで機能とは、例えば「ある波長の信号を作る機能」「波長多重をする機能」「光を切り換える機能」という具合です。
で、各社から各機能の製品が出され、最適なものを必要な数だけ組み合わせて通信装置群を構成します。各機能は規格化され、制御も標準化されているので、相互接続できるというわけです。
あまりに模式的なので、少し現実から離れているかもしれませんが、概念はこんな形です。
さて、弊社のような小さな企業が、大きな通信システムベンダさんと競えるわけではありませんが、このディスアグリゲーションの概念の片鱗に関わりたいと考えています。
つまり、お客様が必要とする単純な機能を提供すること、例えば「波長多重したいのでその部分だけ入手できないか」「光スイッチだけがほしい」「光アンプをXX台実装」……に対応いたします。
具体的に弊社が何をさせていただくかというと、アセンブル+制御です。つまり、このための光部品や光モジュールは世の中に多数存在します。お客様のご要求を伺って最適なものを選択し、適切な筐体に組み込む作業をいたします。作業自体は従来から行われていることですが、高度な光通信技術をさらに広めたいという気持ちです。
そして、これによってお客様がお持ちの課題を解決できれば幸いに思います。
光通信でお困りのことがあればご遠慮なくご相談ください。
機器単体を設計製造してご提供する場面もありますし、受託やコンサルティングのような形も可能です。