映像伝送がゼロ遅延であるテレセッションは双方向の映像伝送ですが、この片方向だけを使えば遠隔地をモニタリングすることが可能です。遠隔地をモニタする定点カメラ、ライブ映像などの応用があります。但し、景色を眺めて楽しむ、イベントを中継するだけでしたら、ゼロ遅延までのリアルタイム性は求められないかと思います。
片方向の映像伝送でモニタリングして何かアクションをするような応用、例えば遠隔操作のようなアプリケーションに対応することが可能です。それを遠隔地で行うことも可能ですし、ここでは同じ建物内の映像伝送のソリューションとして劇場への応用をご紹介します。

上の図に示しましたように、例えば指揮者に合わせて演奏者が楽器の演奏をする、演者が演技をするなどの場面において、状況によっては指揮者を確実に視認することができないようなことがあります。例えばパイプオルガンの奏者は鍵盤に向かっていて、指揮者を振り向くことができない、仕方ないので鏡を使っている、などという場合です。また、声楽家が常に指揮者方向を見ているわけではなく、場面に応じて異なる方向を向くので、そこにモニタがあればよいなどということもあります。またバンダのために指揮者の映像を直視できない演奏者や合唱団に映像を提示することもあります。これらはいわゆる指揮者モニタ(式モニ)です。
また、劇場オペレータが演目の進行に合わせて舞台装置の操作をするという場合にも、遅延がないモニタが必要になります。
安易にデジタル化するとこれらのアプリケーションでは映像遅延が問題になってしまうので、旧来のアナログ系の古いカメラやブラウン管モニタを維持しているのが現状です。
下の図のように、弊社からご提供する送信機と受信機を用いてこの問題を解決することが可能です。
光伝送部分の速度は、光が真空中で毎秒地球を七まわり半、光ファイバの媒体中では約3分の2の速度になるので、20万キロメータ/毎秒。仮に1000m伝送しても5マイクロ秒の伝送遅延ですので、まさにゼロ遅延です。
もちろん、遅延の少ないビデオカメラやビデオモニタと組合せることが必須ですのでそれも含めてお納めいたします。
この場合の留意点として、フレームレートをなるべく高くするのが望ましいため、お客様のご要望をお伺いして例えば120フレーム毎秒のご提案も差し上げています。

さて、光技術を応用すると信号の分配を遅延なく行うことができます。
ひとつのビデオカメラの映像を複数地点でモニタしたいという場合、図のように分配する機能を配します。これは光信号をシンプルに分配するだけで信号処理は致しませんので、分配による遅延は生じません。


また、複数地点の映像のから見たいものを選択するということも、遅延なしに実現できます。選択を行うために光スイッチを配します。

このように、光技術を用いることにより遅延無しに信号を伝送し、分配や選択といったような操作を行うことも遅延なしにできます。

劇場を例にしてご説明しましたが、遠隔操作などへの応用も可能です。
現場から高精細映像を光ファイバを用いてゼロ遅延で離れたところにいるオペレータまで伝送し、オペレータの操作信号を現場まで光ファイバを用いて逆方向にゼロ遅延で伝送するようなことも可能です。
すなわち建物内に限らず、市中のダークファイバを用いて遠隔地間で伝送できます。
その他、光技術を使ってこんなことができないか?などご要望をご遠慮なくお聞かせください。

なお、 説明の各所に低遅延・ゼロ遅延という言葉がありますが、実際にそうなのか、どう数値化するのかにお応えするため、遅延測定ユニットを開発しリリースしました。技術の項、製品サービスの項に詳しく書きましたのでご参照ください。