高精細映像の伝送において「ゼロ遅延」「低遅延」をキーワードに、開発を進めています。
光伝送であるDOPN(ダイナミック光パスネットワーク)は、途中にルータを介さず、光を光のまま伝送するネットワークであり、遅延する要素がありません。仮に100km伝送しても0.5[ミリ秒]しかかかりません。一方、映像の変化の速さは16.7[ミリ秒](60[フレーム/秒] 時)という具合に、光伝送が桁違いに速いことがわかります。⇒詳しくはこちら(ゼロ遅延、低遅延)
遅延をどうやって測るか、ビデオカメラの前で手を振ってモニタに映る自分の映像を見るのが簡便な方法。展示会などで製品の前でやってみたりします。慣れてくると感覚である程度は分かりますが、修行を積まないと確かなことは言えませんし、正確な数字を出すことは困難です。
遅延をキーワードにするからには、それを定量的に測ることが技術的に必要です。ストップウオッチで測れるほどの遅延量でしたら苦労しませんが、数十ミリ秒以下ではそうはいきません。一般的な議論とともに、弊社で使用している測定方法について解説いたします。⇒詳しくはこちら(遅延時間を測るには)
遅延を測りたい地点が離れている場合にどうするか、これについていくつかの方法を解説します。⇒詳しくはこちら(離れた場所の遅延時間を測るには)
インターネットが誰でも簡単に使える、5Gはじめとするモバイル通信で活用するなどなど、通信インフラが社会を豊かにしていますが、これらを支える光伝送技術について考えます。自宅に来る光ファイバは100Mb/sとか1Gb/sと高速の数字ですがほかの人と帯域を分け合っています。一方交換局間を結ぶ回線は100Gb/s~400Gb/s、更にもっと高速の技術も研究開発されています。光通信すべてを語るわけにはいきませんが、その片鱗を平易にご紹介し、弊社がどう貢献しようとしているかご紹介します。⇒詳しくはこちら(光伝送技術)
その高度な光通信の世界の新しいキーワードとして「ディスアグリゲーション」があります。従来は大手システムベンダーが大規模な何でもできるシステムを開発製造し、通信キャリアの長距離伝送ネットワークを構築していました。基本的には1つのベンダーの装置で構成され、他社のシステムと対向するということはしない閉じた構成でした。近年、ディスアグリゲーションの動きが盛んになり、システムを分割して機能別の各社モジュールを組み合わせるような流れが出てきました。
規模は異なりますが、弊社といたしましてもディスアグリゲーションの潮流に乗り、対応を進めております。⇒詳しくはこちら(ディスアグリゲーション)
8K映像を双方向に伝送する装置を製品化しています。すでに8K放送が実用化されていますが、浸透にはやや時間かかっているかと思います。
放送は圧縮されているので遅延が大きいですが、弊社装置は非圧縮であり遅延がない特長があります。その分データ量は多くなりますが、最大12Gbpsの光信号をDWDM(Dense Wavelength Division Multiplexing)波長多重技術を用いて伝送しています。さらにオプションで各種信号を波長多重することが可能です。DWDMはインターネットのバックボーンにも利用される高度な技術ですが、それを手軽に利用できるようにしています。⇒詳しくはこちら(解像度8K ゼロ遅延トランシーバ)
映像フォーマットを表すのに、例えば 「3840X2160P/60Hz/4:2:0/8bit 」と表記しますが、この詳細について整理しました。 解像度・プログレッシブ/インタレース・フレームレート・色情報・ピクセルクロック などの用語、そして伝送に必要な帯域の考え方などについてやや詳しく述べました。当社製品や一般技術のご理解にお役立てください。 ⇒詳しくはこちら(映像の解像度・フレームレート・色情報・情報量・帯域幅)
1. ゼロ遅延・低遅延
遅延時間(レイテンシー)について解説します。光伝送を駆使したDOPN(ダイナミック光パスネットワーク)は、途中にIPルータを介さず、光を光のまま伝送するネットワークであり、遅延す...
続きを読む2. 遅延時間を測るには
遅延時間(レイテンシー)を測り数値化する測定システムを開発しました。ここではそこに至る経緯を述べます。測定システム自体については別ページをご覧ください。事象がどのくらい遅...
続きを読む3. 離れた場所の遅延時間を測るには
このページでは、離れた場所の遅延時間を測る方法について述べます。つまり、被測定システムのビデオカメラとビデオモニタとの間の距離が長い場合です。当社の遅延測定ユニット単体の...
続きを読む4. 光伝送技術
光通信技術のすべてをここで語るには奥が深すぎます。平易に光通信のことを書き、弊社がどう貢献できるかに触れたいと思います。身近な光通信は「ファイバー・トゥ・ザ・ホーム」でし...
続きを読む5. ディスアグリゲーション
Disaggregationとは分割、分解といったところでしょうか。光通信分野でのディスアグリゲーションの動向について解説します。従来の光通信システムは下の図のように、ある会社X...
続きを読む6. 映像の解像度・フレームレート・色情報・情報量・帯域幅
ここでは映像の解像度、フォーマット、情報量・帯域幅などについて解説します。当社製の4K送受信機やセットトップボックスは例えば3840X2160P/60Hz/4:2:0/8bitの...
続きを読む7. 解像度8K ゼロ遅延トランシーバ
光伝送を身近なものにしたい、4K/8K高精細映像をゼロ遅延で双方向伝送して遠隔地が目の前にある世界が実現できる!という私共の想いを実現する機器・システムを提供しています。この項で...
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